iMac2012年モデルをグレードアップしてみた

PC

 今回は、HDDのSSD化と焼けてしまっている液晶パネルを交換する計画です。
SSD交換後のDisk Speed Test結果や液晶パネル交換時の注意点などを書き留めました。

目次

  1. iMacの仕様
  2. 今の状況
  3. HDDのデーターをSSDに移行
  4. SSD換装と液晶パネルの交換
  5. まとめ

iMacの仕様

 このiMacは、2年前の2018年に秋葉原にて中古で購入
プチプチで巻いて取っ手を付けただけの簡易包装・・・
これを新幹線で名古屋まで持って帰りました。
思い出の写真
液晶の右上が焼けていたので4万円の安値で購入できました。
使用するにつれて最近、液晶の焼けがひどくなったような・・・
動作的にも、レインボーマークのクルクルする時間が長くなって来ました。
 ググってみると液晶の交換方法やHDDのSSD化に付いて参考になるサイトが色々とありました。
SSDに交換してみようか?
HDDにアクセスするには液晶画面を外さなければなりません。
 このモデルの液晶は強力両面テープで貼り付けてあるので、作業的には少々大変なのですが、
以前iPadの画面を交換したことがあるので私でも出来るかと
 やってみることにしました!

今の状況

画面焼け

重症でしょ
最初は右上が焼けてるだけでしたが、今はこんな感じにまでなってしまいました。

起動時間が待ちきれず常にスリープモードで待機しています。
・起動時間
 電源ボタンを押してジャーンが鳴ってからログイン選択画面まで1分30秒〜2分
・photoshop起動時間
 1分

HDDのデーターをSSDに移行

SSDはSandisk [SDSSDH3-1T00-J25]を使用
ケースは
SSDをケースに入れて外部ストレージとしてiMacに接続してHDDのデーターをコピーします。
新品のSSDを使用する際は、フォーマットしてくださいね


・フォーマットの方法
アプリケーション→ディスクユーティリティー→上部メニューの消去→フォーマット形式を選ぶ→消去
私の場合、フォーマット形式は「Mac OS拡張(ジャーナリング)」「GUIDパーティションマップ」にしました。


・データー移行
データー移行に使用するソフトは[Carbon Copy Cloner]です。
私の場合、400GB程度のコピーでしたが、寝る前にセットして朝までに完了していました。
 コピーが終わったら、[option]を押しながら電源オンで起動ディスクの選択画面に入りコピーした外部ストレージを選択してOSを起動します。

外部ストレージ接続でもかなりスピードアップします。
計測してみました。


・test1
ジャーン→ログイン画面の時間
内臓HDD=90秒
外部SSD(SATA,USB3.0ケース使用)=76秒
外部SSD(SATA3.0,USB3.0ケース使用)=48秒
42秒程度の時間短縮でした。
2と3はケースを変えただけで中身は同じSSDを使用
外付けで使用される場合は、SATA3.0対応のケースを使用すると効果がさらにアップする事が実証できました。

内臓にした場合はさらにスピードアップするのか?
それともこれが限界なのか?
内臓の結果が楽しみです。


・test2
Photoshop erementsの起動時間
内臓HDD=57秒
外部SSD(SATA3.0,USB3.0ケース使用)=3秒
Photoshop erementsは、ブログ作成時頻繁に使用しますが起動時間が長くストレスでした。
SSDにした場合、一瞬で起動します。
ストップウオッチを押すタイミングによって2〜3秒程度
今まで、1分程度掛かっていた事を思うと爆速!と言っても過言ではありません。
これも内臓の結果が楽しみです。

・test3
 液晶パネルを外して中のHDDを SSDに換装しました。
交換に関しては次の「液晶パネル交換」の項にて写真付きで説明します。
 ここでは、SDDを内臓にした事でスピードアップするか?について検証します。
結果はすぐに出ました。
苦労して液晶パネルを外して換装しましたが残念ながら全く外部取り付けの時と変わりなし。
OSの起動時間もPhotoshop erementsの起動時間も変化なしでした。
外付けATA3.0の転送速度は早い事がわかりました。

・test3
Disk Speed Testの実行
下記写真は、内臓HDDと外部ATA3.0SSDと内臓SSDの結果となります。

内臓HDD
外部ATA3.0接続SSD
内臓SSD

・結果
内臓HDDと内臓SSDは5.5倍程度のスピードアップ
内臓SSDと外部ATAⅢSSDは1割程度のスピードアップ

 ストップウオッチ計測では、内臓SSDと外部ATA3.0SSDはOSに起動時間に変化がほとんどありませんでしたが、数値的には内臓SSDの方が1割程度早い事が分かりました。
 機能的に、苦労して内臓にするメリットは少ない事がわかりました。
iMacのデザインを外部ストレージで害されたくない方は、液晶破損のリスクを理解した上で作業される事をお勧めします。

SSD換装と液晶パネルの交換

注意!
液晶パネルは、強力両面テープで固定されています。
液晶パネルは簡単に割れます。

・必要な工具
ギターピック
トルクスドライバーT10
市販で専用工具セットがあります。

 いろいろなサイトで液晶パネルの外し方を紹介されています。
ドライヤーで両面テープを柔らかくして剥がしていく方法やドライヤーを使用でせずにギターピックを滑り込ませ両面テープを切っていく方法など。
 今回は、ドライヤーで柔らかくすると冷えた部分が再び接着してしまわないか心配ですし再び接着しないようにかましものをするとその部分で割れてしまわないかと思ったので
加熱なしでギターピックを使用して両面テープを切っていく方法で行うこととしました。

画面下部のフレーム部分との境目にマスキングテープを貼ります。
ガラスが外れた時に落下するのを防ぐ為です。
まずは右角にギターピックを入れ込み、下の方に切り込んでいきます。
強力に接着しているのでかなり硬いです。
上部フレームを中心に向かって切り込んでいきます、中心部分のカメラに引っかかるので優しく進んでいきます(カメラを壊さないように注意)
写真はSSD換装後です。
全周切り込んだら上の方からゆっくりガラスを外します。
中にケーブルコネクターが2本見えますのでこれを外します。

HDD→SSD換装

トルクスドライバーで外していきます。
それぞれネジの長さが違うので注意してください。
ネジを外したら左側のコネクターを外してHDD外周のゴムをSSDに付け替えます。
元通り固定したら出来上がり。
この作業は簡単です。


 あとは既存の両面テープを綺麗にとのぞき新しい物と交換して復元します。

SSDに換装したのでTRIMを「はい」にしましょう。
長時間SSDを使い続けた時の速度低下を防ぐらしい
やり方は「mac トリム ssd」でググってね

まとめ

・SSDに換装
液晶パネルの脱着に自信がない方は、ATA3.0の外部ストレージ接続をお勧めします、スピードは内臓とあまり変わりません。

・液晶パネルの交換
私の場合最初は薄いギターピックで地道作業していましたが、途中から厚めのピックに変えたところガラスがバリバリになってしまいました。
幸い液晶パネルは交換するつもりでしたので良かったのですが・・・
 厚い物は使用しないでください、割れます。

液晶パネルはヤフオクで送料込み¥22000にて購入しました。
交換は無事に終わり液晶焼けのストレスから解消されました。

2012年製のimacまだまだ使えそうです。
これからも画像処理・ブログ作成など、大切に使用していこうと思います。

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